COLUMN

家づくりコラム

はじめての家づくり

住宅展示場で夢を見すぎると危ない理由とは?


休日にふらっと立ち寄った住宅展示場。
素敵なモデルハウスに入った瞬間
「うわぁ、こんな家に住めたら最高…!」
そう思ったこと、ありませんか?

…でもちょっと待ってください。

実はこの「展示場の夢」、そのまま鵜呑みにしてしまうと危険なんです。



▼ CONTENTS ▼


1.展示場の家は“現実”じゃない

2.夢が先行すると「理想と現実のギャップ」に苦しむ

3.展示場は「夢を見に行く場所」ではなく「情報を拾いに行く場所」

4.まとめ



1.展示場の家は“現実”じゃない

住宅展示場に足を運ぶと、どのモデルハウスもとても素敵に感じられますよね。
「こんな家に住めたらいいな」と、ついつい夢が膨らむ…それはごく自然なことです。



ですが、少し冷静に見てみると、展示場に建っている家というのは“現実とは少し違う特別仕様”であることがほとんどなのです。



たとえば

○天井が通常より高く設計されていて、空間が広く感じられる

○標準ではない高級オプション(造作家具や高グレードの設備など)が多く使われている

○家具の配置や照明の使い方が、インテリアコーディネーターによって綿密に演出されている

○広々とした敷地に、ゆったりとした間隔で建てられている


このように、展示場の家は「理想を体感するための空間」として、かなり演出が加えられています。
そのため、あの“広さ”や“美しさ”、“心地よさ”をそのまま自分の家でも再現できるとは限らないということを、まずは知っておいていただきたいのです。


展示場のモデルハウスは、いわば“見せるための家”なのです。



2.夢が先行すると「理想と現実のギャップ」に苦しむ

展示場で素敵な住まいを見ていると、つい理想がどんどん膨らんでしまいますよね。
「これくらいの広さはやっぱり欲しいな」
「このデザインが標準仕様なんでしょう?」
「この間取りが一番良さそう」


ですが、実際に自分たちの予算や土地の広さ、生活スタイルと照らし合わせたとき、
「現実と合わないかもしれない」というギャップに直面するケースが少なくありません。


この違和感に気づいた瞬間、多くの方が口にされるのが
「え?こんなはずじゃなかったのに…」というひと言です。



これは、住宅づくりの中でよくある“理想の暴走”。
展示場で見た印象をそのまま追いかけてしまうと、
・気づけば大幅な予算オーバー
・希望の間取りにこだわりすぎて迷走
・内装や仕様をどうするか決めきれない



といったように、冷静な判断ができなくなってしまうこともあるのです。



夢を持つことはとても大切です。
ですがその夢を、「自分たちの現実」と丁寧にすり合わせていくことが、後悔しない家づくりへの第一歩です。



理想と現実のバランスこれが、住まいづくりを成功させるカギなのかもしれませんね。




3.展示場は「夢を見に行く場所」ではなく「情報を拾いに行く場所」

住宅展示場は、確かに住まいづくりの参考になる場所です。
ですが、大切なのは「夢を見に行く場所」としてではなく、現実的な情報を集める場として活用するという視点です。



夢が膨らむのはとても素敵なことですが、
それを“現実の暮らし”に落とし込むには、正確な情報と冷静な視点が欠かせません。



展示場に行かれる際は、次のようなポイントを意識してみてください。


・「この設備や仕上げは標準仕様なのか?それともオプションなのか?」を必ず確認する

・実際の価格帯や仕様書を、遠慮なくもらっておく

・「この広さは自分たちの土地でも実現可能なのか?」を担当者に聞いてみる

・見た目の印象だけでなく、寸法や仕様を“数字”で理解する意識を持つ



こういった確認を積み重ねていくことで、展示場で得た情報を「自分たちの家づくり」にしっかりと活かすことができます。



4.まとめ

展示場を見学する目的は、ただ「素敵だな」と感じることではなく、
その中から何を現実的に取り入れられるかを見極めること。


この視点を忘れずにいれば、
夢と現実のバランスを保ちながら、本当に自分たちに合った家づくりへと一歩ずつ近づいていけるはずです。



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