COLUMN

家づくりコラム

はじめての家づくり, リフォームのこと

収納について後悔したこと


これから家を建てる方やリフォームを検討中の方にとっては、避けるためのチェックリストとしても活用できます。

よくある失敗例とその原因、対策をご紹介します。


▼ CONTENTS ▼


1.よくある失敗例①収納スペースが量だけで足りない

2.よくある失敗例②場所が悪い

3.よくある失敗例③中の使い勝手が悪い

4.よくある失敗例④今ある物と新しく増える物の想定不足

5.後悔しないためのポイント

6.設計士・インテリアコーディネーターなどからよく聞くアドバイス

7.まとめ



1.よくある失敗例①収納スペースが量だけで足りない

・床面積を削らないよう収納を減らしたら、物が収まらない

・クローゼットの面積はあるけど、奥行きがありすぎて使いにくい



2.よくある失敗例②場所が悪い

・収納が遠くて動線が悪い
・しまいたい物の近くに収納がない

  例:玄関にベビーカーや傘を収納する場所がない、
    キッチンの近くにパントリーがない など



3.よくある失敗例③中の使い勝手が悪い

・棚の高さが合わない
・無駄な空間が多い
・ウォークインクローゼットが広すぎてデッドスペースに
・押し入れ方式で奥の物が取り出しにくい



4.よくある失敗例④今ある物と新しく増える物の想定不足

・新居で家具を買い替えることを前提に収納を減らしたら結局入らなかった
・子どもの成長や趣味の物がどんどん増えて収納がパンク



①収納する中身を具体的にリストアップする
たとえば、冬用布団・衣類・掃除機・季節家電・書類・アルバム・工具・非常食・トイレットペーパーなどとリストアップしていき、その量と形に合わせた収納計画を立てる。



②使う場所の近くに収納を徹底
  玄関・・・靴、傘、上着、ベビーカー、アウトドア用品

  キッチン・・・食料品、調味料、家電、ゴミ袋、
         キッチンペーパー

  洗面所・・・タオル、洗剤、着替え、掃除道具

  リビング・・・子どものおもちゃ、書類、リモコン、
         薬、充電器



③引き出し収納と棚収納を使い分ける
  奥行きが深い収納は引き出し式にした方が使いやすい
  棚収納には何段にするか可動式にするかも検討



④将来のライフスタイルも見越しておく
  子どもが大きくなることや独立していくこと
  趣味や在宅ワークが増えること
  年をとってから高い場所の収納が使いづらくなること



⑤見せる収納、隠す収納のバランス
  オープン収納はおしゃれだが、
  ホコリや生活感の対策も必要
  扉付き収納や引き出しで隠す場所を確保するのも大事



「床面積の10~15%が収納スペースの目安」

これは、家の延床面積が40坪(約132㎡)なら、最低でも4~6坪(約13~20㎡)程度は収納スペースがあると快適です。なぜ10~15%必要かというと、収納が少ないと、家具(タンス・棚)で補おうとしてせっかくの広い部屋が狭くなるからです。最初にしっかり収納を組み込んでおけば、部屋をすっきり使えます。


「収納は“面積”より“使いやすさ”が大事」

広いけど使いづらい収納は意味がありません。

奥行き90cm以上の押し入れだと奥の物を取り出したいときに取りづらいです。
天井までの収納は、高すぎて使わなくなることが多いです。ウォークインクローゼットに関しては、通路が無駄なスペースになりがちです。では、どうすれば使いやすいでしょうか。

奥行きを減らして40~60cmにすると衣類、書類などには最適な収納になります。
取り出しやすいように可動棚・引き出し式・スライド収納に変えて工夫してみたり、動線や手の届きやすさを優先し高い所、床下の収納は非常用に割り切ってみることも有効です。


「収納量はあとから増やせないが、中身は整理で減らせる」

収納スペース自体は間取りで決まるので、建築後に大幅に増やすのは困難です。でも、物の量は自分の努力次第で減らすことは可能です。ですが、整理すれば済むと思って収納を少なくすると、住んでから必ず困るでしょう。初めからゆとりある収納にしておく方が、生活の質も高くなります。


7.まとめ

収納は広さより使いやすさ、そして計画がすべてだということが分かります。
家づくりで多くの人が後悔するのが収納の失敗です。
新居に住み始めてから物が収まらない、出し入れしにくいと気づいても、収納スペースはあとから簡単には増やせません。


理想は、床面積の10〜15%を収納に充てること。 でも、広さだけでは不十分です。何をどこに収納するか、使う場所に近いか、使いやすい形か、そういった細かな工夫が、暮らしやすさを大きく左右します。


とりあえず広くしておけばいいという考えでは、結局使わないままの活かしきれない収納になりかねません。
また、物は整理すれば減らせるからと収納を減らすと、現実とのギャップに悩むことになります。


だからこそ、家づくりの段階から何を・どこに・どうやって収納するかを具体的にイメージしながら、収納は“あとから整理で対応”ではなく“最初にしっかり計画する”ことがとても重要です。


収納は、家の“快適さ”と“美しさ”を支える土台です。
「なんとかなる」ではなく、「しっかり考える」。
このひと手間が、住み心地に大きな差を生みます。


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